音羽しのぶ 全曲集 2011

音羽しのぶ 音羽しのぶ 全曲集 2011歌詞
1.女…そして女

作詞:たかたかし
作曲:市川昭介

切り花一輪 グラスに挿して
おくれ髪そっと かきあげる
追えばつらさがますものを
酔うほどせつなく こころを濡らす
雨 雨… いつあがる
おんなの涙は いつ晴れる

あなたも悩んだ わたしも泣いた
ふたりの愛の 行く末に
なんで逢わせた いたずらに
運命(さだめ)というには あきらめきれぬ
雨 雨… いつあがる
おんなの涙は いつ晴れる

ちいさな背中で ため息ついて
鏡にむかい 口紅(べに)をひく
更けて灯りが 消えてゆく
ひとりじゃ眠れぬ あなたが欲しい
雨 雨… いつあがる
おんなの涙は いつ晴れる


2.周防灘

作詞:仁井谷俊也
作曲:水森英夫

群れ翔(と)ぶカモメを 引きつれながら
船は行(ゆ)く行く 瀬戸の海
さようなら…さようなら… さよならあなた
潮風冷たい デッキに立てば
しぶき舞い散る… 周防灘

このままこの恋 続けていたら
いつか誰かが 傷つくわ
さようなら…さようなら… さよならあなた
今では返せぬ 指環をみつめ
汽笛聴(き)いてる… 周防灘

こころの朝もや 晴れるでしょうか
波の向こうは 門司(もじ)灯り
さようなら…さようなら… さよならあなた
女がひとりで しあわせ港
さがす旅です… 周防灘


3.最終霧笛

作詞:木下龍太郎
作曲:水森英夫

女のいのちの 黒髪で
男ごころを 繋ぎたい
すがる想いの 願いごと
出船の銅鑼には 届かない
憎いのよ 憎いのよ・・・
港はみれんの 最終霧笛

預けた私の 部屋の鍵
わざと貴方は 忘れてく
旅の途中で 捨てるとも
そのまま持ってて 欲しかった
憎いのよ 憎いのよ・・・
港はみれんの 最終霧笛

女は波止場の ゆりかもめ
男気ままな 海つばめ
叶う恋では ないけれど
諦め切れずに 後を引く
憎いのよ 憎いのよ・・・
港はみれんの 最終霧笛


4.最上川恋唄

作詞:松井由利夫
作曲:遠藤実

霧に抱かれた お山のように
わたしはあなたの 腕の中
恋の一の瀬 また一の堰
運命まかせて 川下り
エンヤコラ マカショ エ〜エ コラマカセ
夢の舟歌 最上川

酒田港の そこから先は
苦労は覚悟の 六十里
死ぬも生きるも またこの人と
決めて結んだ 川の帯
エンヤコラ マカショ エ〜エ コラマカセ
夢の舟歌 最上川

舟が揺れれば 飛沫がかかる
飛沫は紅花 絞り染め
濡れりゃ 思いも またひとしおに
切り絵細工の 川景色
エンヤコラ マカショ エ〜エ コラマカセ
夢の舟歌 最上川


5.しのぶの渡り鳥

作詞:松井由利夫
作曲:水森英夫

あれをごらんよ ごらんよあれを
信濃山脈(しなのやまなみ) 雪の峰
胸にくすぶる 未練とやらは
山の向うへ 飛んで行け
伊那は七谷(ななたに) ここは沓掛(くつかけ)
…渡り鳥

あれをごらんよ ごらんよあれを
夢がちぎれる 上州路
赤城颪(おろ)しに 山ほととぎす
思い出させる ことばかり
利根の川風 ここは月夜野
…渡り鳥

あれをごらんよ ごらんよあれを
紅をひと刷毛(はけ) あかね雲
想い四十九里 大佐渡小佐渡
波と添寝の 寺泊(てらどまり)
おけさ哀しや ここは荒浜
…渡り鳥


6.花燃え

作詞:松井由利夫
作曲:徳久広司

花のいのちが かがやくときは
花燃えつきて 散るときね
どんな明日が きてもいい
幸福(しあわせ)と幸福と思えるときが 幸福なのよ
だから今 だから今
……わたしは大事に 咲かせます

人のこころは 夜風とおなじ
見えないけれど 感じるの
たとえ涙で 終わろうと
幸福と幸福と思えるときが 幸福なのよ
抱きしめて 抱きしめて
……わたしのすべてを あずけます

生きる寒さを 分けあいながら
女は春の 夢を見る
肩にこぼれる 花あかり
幸福と幸福と思えるときが 幸福なのよ
悔(くや)まない 悔まない
……わたしはあなたに 尽くします


7.二年酒

作詞:田久保真見
作曲:水森英夫

あなたと別れてもう二年
ひとり上手の女になった
想い出相手に飲みながら
春の夜風に舞い上がる
ため息ひらひら 二年酒

あなたと別れてまだ二年
ひとり酔えない女になった
せつない面影飲み干して
夏の夜風に燃え残る
口唇あかあか 二年酒

あなたと別れてああ二年
ひとり生きてく女になった
あんまり飲むなと叱ってよ
冬の夜風を抱きしめる
心はしんしん 二年酒


8.しのび泣き

作詞:たかたかし
作曲:市川昭介

小窓にうつる 街の灯が
おもいきれない 未練をゆらす
やさしい嘘さえ つけないあなた
恋にやつれて 女がひとり
肩でため息 しのび泣き

あなたと夢を かさねあい
生きてゆけると 信じていたの
うらみと愛しさ かきまぜながら
恋にはぐれた 女がひとり
心がわりに しのび泣き

どんなにつよく 愛しても
いつか別れが 来るものなのね
酔うほど悲しい グラスのお酒
恋をなくした 音がひとり
夜のとまり木 しのび泣き


9.名前の無い恋

作詞:紙中礼子
作曲:花岡優平

ふとした 優しさに ひかれあい
気がつけば 淋しさ ぬぐいあう
これが最後かも しれないと
思うほど 愛(いと)おしい人

上手な生き方 探すより
ほとばしる 愛に走りたい…

ただ 会いたい ただ 愛したい
黄昏に輝く 花が散るまで
名前の無い 恋でもいい

いつしか 忘れてた ときめきに
身を焦がし 指先 見つめるの
もっと美しく 咲かせたい
爪の先 夕日がにじむ

昨日をつくろう 嘘よりも
隠せない 愛を抱きとめて…

この 心が この くちびるが
求め合い涙を 許しあうなら
名前の無い 恋でもいい

上手な生き方 探すより
ほとばしる 愛に走りたい…

ただ 会いたい ただ 愛したい
黄昏に輝く 花が散るまで
名前の無い 恋でもいい


10.風の吹きよで

作詞:星野哲郎
作曲:叶弦大

よしな よしな 夜も更けたから
飲んで 飲んで 悩みなど消えやせぬ
風の吹きよで 運命も変わるもの
そうね そうね
ひとりぽっちは 馴れているはずね

昔 昔 さんざ 泣かされた
恋の 恋の くるしさを忘れたの
男知らない 子供じゃあるまいし
ばかね ばかね
同じ小石に 何度つまづくの

だめね だめね 忘れられないの
憎む 憎む はずだった あの人を
風の吹きよで みぞれに変わっても
そうよ そうよ
きっと一生 胸に抱くでしょう


11.泣き酒

作詞:松井由利夫
作曲:水森英夫

女の垣根は 男の風で
強くもなれるし もろくもなるの
恋疲れ 夢疲れ 泣き疲れ
あんたを見てると 昔の頃の
わたしが浮かぶの グラスの底に
…今夜は泣き酒 ひとり酒

誰にもあるのよ お酒におぼれ
自分で自分を いじめるときが
恋疲れ 夢疲れ 泣き疲れ
化粧を直して 笑くぼを見せて
お酒のしずくで 区切りをつけて
…今夜は泣き酒 ひとり酒

十日も泣いたら 涙も乾く
人生変わるわ 出逢いもあるわ
恋疲れ 夢疲れ 泣き疲れ
なにかを捨てなきゃ 拾えはしない
指輪をはずして すっきりさせて
…今夜は泣き酒 ひとり酒


12.昔の彼に逢うのなら

作詞:田久保真見
作曲:水森英夫

昔の彼に逢うのなら
夕暮れ時の街角で
あなたに彼女がいてもいい
私に彼氏がいてもいい

元気だった?と聞かれたら
元気だったと嘘つくの
昔の彼に逢うのなら
あの日と同じ街角で エーエ 街角で

昔の夢を見るのなら
静かな雨の夜がいい
どこかに忘れた傘ひとつ
どこかに忘れた恋ひとつ

お茶を飲もうと言われたら
お茶じゃイヤだと微笑むの
昔の夢を見るのなら
心が濡れる夜がいい エーエ 夜がいい

いつかまたねと言われたら
そうねまたねと手を振るの
昔の彼に逢うのなら
涙を捨てた後がいい エーエ 後がいい


13.明日川

作詞:木下龍太郎
作曲:岡千秋

苦いばかりの 酒なのに
まして今夜は 涙割り
恋が終った あの胸を
逃げて流れる 水まかせ
運命(さだめ)預けた 明日川

いつか貴方の 心には
知らぬ誰かが 住んでいた
愛の支えを 無くしては
いくら背伸びを してみても
先が見えない 明日川

どこで道草 しようとも
春は必ず やって来る
夢を捨てなきゃ しあわせの
岸にいつしか 流れつく
女ごころの 明日川


14.しのぶの一番纏

作詞:松井由利夫
作曲:水森英夫

いろは“に組”の 看板むすめ
火消し小町の 花えくぼ
刺子半纏 小粋に決めた
親の血をひく いさみ肌
半鐘がジャンとなりゃ
半鐘がジャンとなりゃ ドイタ・ドイタ ドイタ・ドイタ
一番纏だよ

燃える火の粉にゃ 体を張るが
恋の掛矢は 手に余る
人にかくれて 川端やなぎ
揺れる思いの 水鏡
半鐘がジャンとなりゃ
半鐘がジャンとなりゃ ドイタ・ドイタ ドイタ・ドイタ
一番纏だよ

売ると言うなら 買おうじゃないか
喧嘩冠は 伊達じゃない
鳶の見せ場は 度胸と気っ腑
夢を支える 屋台骨
半鐘がジャンとなりゃ
半鐘がジャンとなりゃ ドイタ・ドイタ ドイタ・ドイタ
一番纏だよ


15.佐渡なさけ

作詞:水木れいじ
作曲:弦哲也

佐渡へ佐渡へ訪ねりゃ 逢えそうな
風のうわさは 嘘だった
惚れてひとすじ あと追いかもめ
ここはあんたの 故郷(ふるさと)なのに
またも泣かすか アンアアン… 薄情しぶき

ひとりひとり地酒に ほろ酔えば
おけさ節にも 泣けてくる
惚れて旅空 片恋かもめ
誰を恨んで いるでもないが
枕淋(さみ)しい アンアアン… ひとり寝月夜

風の風の吹きよで 西東
浮いて沈んで たらい舟
惚れて明日(あした)も さすらいかもめ
憎い恋しい あんたの胸が
女ごころの アンアアン… 終着みなと


16.愛はときおり…

作詞:花岡優平
作曲:花岡優平

子供達(こどもら)が 巣立ったら 旅行に行こうね
あの頃よりも少しだけ 贅沢(ぜいたく)もいいね
夕暮れの 茜空 一番星がキラリ
見てたら聞こえてくるよう そんなあなたの声
愛はときおり 急ぐ旅をする
どうして神様 連れていったの
私の方が 大切な人…。

公園の ベンチには 年老いた夫婦
何も聞こえはしないけど 笑って話してる
二人にあんな日が 来ると信じてた
どうして神様 連れていったの
私の方が 必要な人…。

電車に乗れば 席を譲るし 初詣は欠かさず
あんまりお金はなかったけれど 嘘もない人

愛はときおり 急ぐ旅をする
どうして神様 連れていったの
私の愛する 大切な人…。
大切な人…。